このEラーニングでは、SDGsからビジネスを産み出すための具体的な方法について解説します。

2015年に193か国の全国連加盟国は、2030年までの地球と人類の目標としてSDGs(持続可能な開発目標)の合意に至り、翌年より世界全体で達成に向けた取り組みが続けられています。この中では、中小企業を含む民間セクターのビジネスによる実践が達成の鍵を握るといわれています。

そのため、国連や各国政府などの公共セクターは企業に対する環境や社会面の規制を強化しています。顧客、投資家、従業員などの意識も変わり始め、社会課題に取り組む企業は増え続けています。

SDGsによって民間企業が手にする収益は1300兆円規模になると言われており、ネスレやGEなどのように独自の方法論を確立し、社会課題への取り組みで事業収益の半分以上を産み出しているような企業も増加しています。

一方で、多くの企業は具体的な方法論がないまま取り組みを始めており、事業として収益化できず継続できなくなっている、あるいは、これまでの事業と大差ないものに留まっているケースが後を絶ちません。

こうした状況下、これまで社会課題に積極的に取り組んできたわけではない普通の企業が、SDGsからビジネスを産み出すには、具体的に何をしたら良いのでしょうか?

それは、社会にとっての課題とお客さんにとっての課題の重なる部分を的確に捉え、ビジネスを通じて解決策を創り出していくことです。

現在の事業について、今から製品やサービスの質を大幅に改善したり、価格を下げたりする余地は、それほど多くはないと思います。そのような中、いつもの事業にSDGsを加えることで、以前とは比較にはならない市場の競争優位を獲得することができるからです。

このEラーニングでは、SDGsからビジネスを創出する4つのステップについて、順に解説していきます。

1 創りたい世界を構想する

2 解くべき課題を特定する

3 つくるべき商品を着想する(前編)

3 つくるべき商品を着想する(後編)

4 ビジネスモデルを構築する

SDGsからビジネスを産み出せるようになると、会社の存続と成長にとって有利に働くだけでなく、いつものお客さんや、その背後にいるもっと多くの人々や社会全体を喜ばせることができます。

SDGs達成に貢献する素晴らしいビジネスをどんどん産み出していきましょう!