主催:国連開発計画(UNDP: United Nations Development Programme)

BCtAは国連最大機関であるUNDPが主導し、オランダ外務省、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)、スイス開発協力庁、英国国際開発省(DFID)、米国国際開発庁(USAID)と共同で立ち上げたプログラムです。

経済価値のみを近視眼的に追い求める現在の資本主義市場におけるビジネスの在り方を転換し、経済価値と社会価値を両立させるビジネスモデルを模索・促進することを目指しています。SDGsをビジネスで達成するための企業の核心的な方法論の発見とその実践を目的としています。

社会課題解決としては貧困削減に焦点をあてており、インクルーシブ・ビジネス(貧困層を含むあらゆる人を包含し、価値をもたるビジネス)の方法論を実践を踏まえて研究したプログラムとしては世界一の水準を有しています。

具体的な仕組みとしては、BCtA趣旨に合致するビジネスを世界中から集め、それらに対して国連や各国政府が優先的に資源を配分して支援していきます。

本プログラムに参加した企業はBCtA加盟企業であり国連や各国政府と協働して社会価値の創出を行っていることを公式に対外発信することができ、途上国を中心とした市場において大きな信用を得ることができます。また、次のような特典をえることができます。

■SDGsビジネス領域における世界を代表する企業の集まりへの参加

■SDGsビジネス及びインクルーシブビジネスのモデル及びコアビジネスへの取り入れ方に関する専門サポート

■国際機関との包括的なパートナーシップの構築

■国際会議や国連の枠組みなど世界的に注目の集まるイベントにおける自社の取り組みの成果の検証と発表の機会

参加は企業単位ではなく、ビジネス(事業)単位となっており、趣旨に沿うビジネス(事業)がUNDPを始めとした機関から認証を受ける形になります。2008年の開始以降、これまでに200以上の企業が参加しており、2016年のSDGs開始時にはそれらのほとんどの企業がSDGsビジネスにおける先行するトップランナー企業として活躍しています。

日本からは、味の素、旭化成、スルシィ、会宝産業、損保ジャパン日本興亜グループ、サラヤ、パナソニック、良品計画、ユニ・チャーム、伊藤忠商事・クルック、住友化学の13社(2019年時点)が参加しています。このうちの多くの企業が、現在は外務省SDGsアワード受賞を始めとして、SDGsビジネスの優良事例として紹介されるようになっています。

海外では、イケア、トムソン・ロイター、コカコーラ、ボーダフォン、 スタンダード・チャータード、 ゾーナ、ハピノイ、ピューパ、ノバルティス、ポルティファミリア、ソーラーナウ、ロイヤルDSM、ディアジオ、MAPインターナショナル、キャドバリー、ライフスプリング・ホスピタルズ、アングロ・アメリカン、SABミラー等のSDGsや社会課題領域で有名な企業が名を連ねています。