経済産業省の SDGs経営/ESG投資研究会が取りまとめた、民間企業向けのSDGs活用に関する考え方と方法論をまとめた報告書です。
同研究会は、SDGs推進本部(本部長:内閣総理大臣)の『拡大版SDGsアクションプラン2018』や『SDGsアクションプラン2019』の策定及び『SDGs経営推進イニシアティブ』の実施を受け、企業等の経営戦略へのSDGsの組込みを推進するために経済産業省の呼びかけにより招集されました。
委員は日本を代表する大企業・ベンチャー企業のCEO、投資家、大学の長が務め、ゲストとして国際機関の長らの参加も得ながら、6回の議論の成果品として本ガイドが取り纏められました。
目次は以下の通りです。
はじめに
https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190531003/20190531003.html
Part1.SDGs-価値の源泉
I 企業にとってのSDGs
SDGsは企業と世界をつなぐ「共通言語」
SDGsは「未来志向」のツール
SDGs-企業経営における「リスク」と「機会」
日本企業の理念とSDGs
ベンチャー企業とSDGs
II 投資家にとってのSDGs―SDGs経営とESG投資―
投資家を取り巻く環境変化
長期的な企業価値の評価とSDGs
SDGs経営を行う企業のパフォーマンス
III マルチステークホルダーとの「懸け橋」
「SDGsネイティブ」としてのミレニアル世代
SDGsと従業員/消費者
「知の総体」としての大学の役割
「連携」はSDGs経営の重要なカギ
Part2.SDGs経営の実践
I 社会課題解決と経済合理性
経済合理性を見出し、新たな市場を取りに行く
II 重要課題(マテリアリティ)の特定
重要課題を特定し、資源を投入する
III イノベーションの創発
社会課題を解決するイノベーションを「協創」する
経営者自身が新規事業をリードする
IV「科学的・論理的」な検証・効果
「科学的・論理的」な検証・評価を徹底する/させる
国際標準を、積極的に活用する
V長期視点を担保する経営システム
SDGs経営を「仕組み」で持続させる
VI「価値創造ストーリー」としての発信
「価値創造ストーリー」を描き、発信する
「選ばれたい人」に刺さるメッセージを発信する
的確に伝え、対話し、更なる価値創造へ
発行元:経済産業省
また、本ガイドを添付資料とし、より実践的な補足を加えた研究会の最終報告書である『SDGs経営/ESG投資研究会報告書』も発行されています。詳しくお読みになりたい方はガイド本体に加えてこちらをご参照ください。
概要は以下の通りです。
本報告書にも別添している「SDGs 経営ガイド」(2019 年 5 月)は、本研究会での議論をベースとしており、本報告書の第一章、第二章は同ガイドを補完するものとしても位置づけられている。第三章では、研究会における議論の中で見えた 6 つの課題を示し、それらを克服していくための方策について提言を行っている。なお、本報告書の本文では示しきれなかった、参加者からあふれ出た言葉の数々、それぞれの「SDGs 経営」の理念や実践についても、別添(説明資料と議事概要)として本報告書に添付した。こうした臨場感あふれるやり取りは、今後自ら「SDGs 経営」に取り組み、支えていこうとする実践者たちにとっての大きなヒントになることを確信している。
https://www.meti.go.jp/press/2019/06/20190628007/20190628007_01.pdf
さらに、本報告書でたびたび参照されている『価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス – ESG・非財務情報と無形資産投資 -(価値協創ガイダンス)』についてはこちらをご参照ください。