パーソナリティ:弊社代表パートナー 吉野 賢哉 / フリーアナウンサー 魚住りえ
1.オープニング・トーク
(魚住)
先月から、新しいパーソナリティとして吉野さんに参加していただいています。吉野さんはSDGsに取り組む企業のコンサルティングや人材育成に取り組む、SDGsアントレプレナーズの代表パートナーなんですよね。
(吉野)
そうです。主に3つの活動をしていまして、まずはラジオやセミナーを通じたSDGsの啓蒙活動、次に研修やEラーニング事業を通じた企業の支援、3つめはソーシャルイノベーション事業として、企業が持続可能な社会における新しい企業の在り方に移行するためのお手伝いをしています。
(魚住)
今日はそんな吉野さんのSDGsとの出会いから、どのようにSDGsと関わってきたのかなどをお聞きしたいと思います。
2.サステナフォーカス
(魚住)
本日は、吉野さんの経歴から、SDGsを学んでいこうと思います。まずは吉野さんとSDGsの出会いについて教えてください。
(吉野)
もともと小さいころから父親の仕事の関係でいろんな国にいたのですが、その経験から海外協力に興味がありました。そしてJICAに入講し、様々な経験を積んだ一方、ジェネラリストにしかなれないという限界を感じまして、人材育成の分野に挑戦しました。
そのきっかけとして、JICA時代にいろんな国に行った際に、寄付した機材が壊れたりすると直す機械や人材が足らず放置され、非常にもったいない状況になっていました。またそれ以外の経験からも、最終的に重要なのは【ヒト】であると気づき、人材を育成する分野にチャレンジしました。
10年ほどビジネススクールの講師を務めているのですが、その中で生徒さんが社会起業家として旅立っていく姿を見て刺激を受けるのとほぼ同時期にSDGsが設定され、自分の【ビジネスを通じて社会課題を解決する起業家を支援したい】という思いとマッチして、コーチングを通じたSDGsの分野に挑戦することになりました。
(魚住)
今月からSDGティーチャーを担当してもらうなかで、吉野さんの考えるSDGsについて伺いたいです。
(吉野)
SDGsの価値は2つあると考えていまして、その1つは「アウトプット」です。SDGsにおけるアウトプットは、持続可能な社会を作ることです。我々の世代で持続不可能な社会を変えようとする動きで実現できれば、アウトプットとして非常に価値や意義があると思います。
もう一つは「インプット」です。今まで他人事のように感じていた世界の社会課題を、SDGsを通して自分が実践者としてだれでも参加できるという点に非常に価値があると思います。
(魚住)
SDGsに取り組みたいと思っている人々が、個人として、そしてビジネスパーソンとして何をすればいいのでしょうか。
(吉野)
昔からあるCSRなどはどうしても本業とは違う活動、自分とは関係のない活動と誤解されがちですが、そうではなくて、まずは恥ずかしがらない、冷めた目で見ないことが大切で、自分がSDGsの価値を埋める当事者であることを意識するといいと思います。今自分の目の前にある生活や仕事から取り組んでみるのがポイントです。
自分一人では何も変わらないと思う必要はありませんし、行動を他人に強制する必要はありません。自身が行動することで、その姿を見ている家族や周りの友人が影響を受けて、変化を生み出します。
3.クロージング・トーク
(吉野)
今日の放送を聞いて、「自分が地球を救う」という気持ち、そして目の前の一歩からということで、まずできることから始めてみましょう。
注:本記事は放送内容の完全な書き起こしではなく、必要に応じて要約や加筆・修正を行っています。また、敬称は省略させていただいています。
「SDGsティーチャー」は、TOKYOFMで2021年10月まで放送されたラジオ番組です。
AuDeeやRadikoのようなラジオアプリからも、過去の放送をご視聴いただけます。https://audee.jp/program/show/51837