2017年に改定された経団連の憲法にあたる企業行動憲章の最新版及びその実行のための手引きです。
最大の特徴はSDGsを経団連が今後実現していく社会のビジョン及びそのための活動における中心的な理念として取り入れたことにあります。
経団連は政府とも国連とも異なる独自の理念と意思を持った団体であるため、SDGsに関しても必ずしも初めから積極的だったわけではありませんでした。
経団連がSDGsを取り入れたことは、所属企業を中心として日本の大企業全体に対する浸透は一気に広がった契機になりました。経団連はその後もSDGsに特化した独自のウェブサイトを立ち上げ、企業のSDGs実践の優良事例を掲載するなど積極的な推進活動を展開しています。こうした一連の潮流の根幹にある文書と言えます。
実行の手引きは、事業・ビジネスの実行、情報公開、企業ガバナンス、働き方、環境配慮、社会参画、危機管理、経営者の役割等の各項目に渡り具体的な方法論と事例を踏まえながら、企業がどのように行動していくべきかを解説しており、非常に読み応えのある内容になっています。
発行元:一般社団法人日本経済団体連合会