魚住:現在は個人事業主として活動をされているということですが、今後は法人化も見据えているのでしょうか?

西山:はい、いま少しずつ動いています(注)。というのも私一人では限界がありまして、いま一歳の子どもを育てるママでもあるんですが、出張だけでも難しいものがありますし、現場が増えてきまして一人ではなかなか背負えるものではないということと、タイムリーに提案や改善、スタッフの教育が必要な現場もありますので、そういう現場に対応するためには、やはり私と同じような志を持っている方、それからこのホテルの清掃業界を良くしていきたいと思っている方と一緒にお仕事をしていかなくては、私がこの仕事を立ち上げた意味というのもなくなってきますし、せっかくご依頼があるものに応えられないということにもなりますので、法人化を考えています。

吉野:では、西山さん、2030年に向けて、どんなビジョンを描いていますか?

西山:ターゲットとしているジェンダー平等とか働き甲斐というところで、女性の活躍というのを目指していきたいと思っています。それは私自身法人化して事業の中での女性登用というのもそうですし、取引先においても女性の登用を今後進めていきたいと考えています。そのためにも、人手不足で責任者を確保するのが難しいという現場も沢山あるんですが、いまいらっしゃる女性の中で実はすごく素養とかスキルを持っている方がたくさんおられるんです。そういう方の登用どうですか?と、そして、そのためには今の業務では難しいかもしれないですが、こうするのはどうですか?とご提案をしていくことで2030年までに各現場において、女性の責任者・管理職や取締役まで女性の登用が進むように私自身も協力したいなって思っています。

魚住:すばらしい。正にSDGsですね。

吉野:そうですね。いま男性がやっている仕事をそのままやるのではなくて、仕事の仕組みを変えればできる訳ですね。これまでは、人間が仕事に合わせる職場も多かったかもしれませんが、それは目的と手段が逆転しているとも言えます。本来は仕事を人間に合わせていけば良いのです。

西山:実は男性でも今の仕事はきついと無理をされている方もいらっしゃるんですよね。なので、女性ならではの共感力だったりとか、みんなと一緒にやっていこうというチームワーク力だったりとかもだったりとか、今までの男性のように引っ張っていく形ではなくて、新たに一緒にやっていこうというところで、男性も女性もこういうやり方をご提案させて頂きたいです。

魚住:2030年に向けてとても楽しみです。西山さん、ありがとうございました。

西山:ありがとうございました。


注:西山さんは、2021年11月17日に株式会社Clean nextを既に設立されています。
本記事は放送内容の完全な書き起こしではなく、必要に応じて要約や加筆・修正を行っています。また、敬称は省略させていただいています。

「SDGsティーチャー」は、TOKYOFMで2021年10月まで放送されたラジオ番組です。
同番組では、サステナビリティを実現し社会課題を解決するための活動を行っている団体や企業からゲストをお招きし、そのきっかけや今後の目標についてお聞きしました。

AuDeeのラジオアプリからも、過去の放送をご視聴いただけます。
https://audee.jp/voice/show/35208

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