その後、大学院の関係で渡米して、その時は私が圧倒的に細かったんですが、自分よりも大きい体形でも自分に自信のある人の方が褒められていて、輝いているオーラを私も感じました。やっぱり細いのは美とイコールではない。自分自身を受け入れて、自分に自信を持っている姿こそが美しいということをその時に感じました。
元々フィットネス自体は私も好きだったので、それを痩せるための手段ではなく、笑顔で楽しむライフスタイルにしようと自分の中で変えてからは、体重も増えたんですがフィットネスそのものが楽しくなって、心の健康も取り戻せたました。20代の時にずっと自分と向き合ってきて意識が変わった経験からもっと日本にセルフラブを発信していきたいと考え事業のコンセプトに取り入れました。
魚住:サイトを見たんですけれども、本当にいろんな体形、体格のモデルさんがウェアを着てとてもカラフルで素敵ですね。
前川:ありがとうございます。モデルの方たちも一時自分の体形や体格で悩みを抱えていた方で、それをどうやって克服してセルフラブと向き合ってきたのか、というのをブログで掲載させて頂いています。ユーザーさんも自分もこのモデルさんと似たような体形だけどタンクトップで腕出して良いんだとか、堂々として良いんだという勇気になるかなということで敢えて一般の方をモデルとして載せています。
吉野:日本との比較でアメリカでは女性がそれほど見た目に拘らずに内なる光を発しているということでしたが、その違いはどの辺から出てきていると前川さんは感じますか?
前川:私の場合は、痩せなきゃって思っていた時は日ごろから自己肯定感が低くなっていて、会話においても「私はまだまだ」とか否定から入ることが多かったんです。でも、自己肯定感の高い女性って日頃の会話もプラス思考の単語が多いと思って、そういう日頃の言葉とか態度がキラキラに繋がると感じました。
魚住:確かに日本の女性は自己肯定感が低いって言われますよね。
前川:日本は謙虚とか謙遜など美しいと思うんですけれども、それは必ずしも自分を否定することではないと思うので、やっぱり自分を思いっきり抱きしめてあげるっていうのは必要なんじゃないかなって思います。