パーソナリティ:弊社代表パートナー 吉野 賢哉 / フリーアナウンサー 魚住りえ

ゲスト:フィットネスウェアブランド「kelluna.」代表 前川裕奈さん

1.オープニング・トーク

(魚住)

スポーツの祭典である東京オリンピックが始まりました。スポーツとSDGsの17の目標には深い関わりがあるそうですね。

(吉野)

国連もスポーツは持続可能な開発における重要なカギと捉えています。SDGsにおいてスポーツだけ取り上げたゴールというのはないのですが、期待される役割としてはスポーツを通じた教育はジェンダー平等など、様々なゴールを統合することが考えられます。今回のオリンピックの女性アスリートの比率は過去最高の48%だそうで、このように活躍する女性の影響によってジェンダーへの考えやインフルエンサーとしての発信が、スポーツを通じて体現されていくとおもいます。

2.サステナフォーカス

(魚住)

本日のゲストは、フィットネスウェアブランド「kelluna.」代表 前川裕奈さんです。本日はよろしくお願いいたします。

kelluna.は、スリランカで紛争被害の影響や社会的地位、性別などを理由に労働市場に参加できなかった現地の女性を自社工房で雇用しているフィットネスウェアブランドです。代表の前川さんは、スリランカの女性雇用活性化と日本の女性のセルフラブの促進を主軸として活動され、現在ジェンダーや雇用問題、キャリアデザインなどをテーマに学校で授業を行ったりもしています。

まずはフィットネスウェアブランドの「kelluna.」について教えていただけますか。

(前川)

スリランカで何らかの理由で労働市場に参加できない女性を13名雇用し、いわゆる廃材を利用してフィットネスウェアを作っているブランドです。それを販路の日本において「美の多様化」をコンセプトに、そのままの自分を受けて止めて愛するという精神を発信しています。

「セルフラブ」は自分自身が体型ばかりを気にして自分に自信が持てなかった過去の自分から、自分自身を受け入れフィットネスは痩せる手段としてではなくライフスタイルの一部として取り入れようと意識が変わった経験からもっと日本に発信していきたいと考え事業のコンセプトに取り入れました。

(魚住)

前川さんのこのような考えに至った経歴をご紹介すると、大学卒業後に一度不動産企業に就職され、そのあと大学院に行きインドや南アジアの女性やジェンダーについて研究されたのち、JICA本部を経て外務省の専門調査員として在スリランカ大使館にて勤務し、その後kelluna.を立ち上げたそうなのですが、そのきっかけを教えてください。

(前川)

JICAや外務省の業務において紛争地域の被害にあった女性と接する機会があったのですが、その際に多くの女性が長期的な日本からの支援は必要ではあるものの、自分たちは明日の生活を笑顔で過ごせる環境が欲しいと訴えていました。そこで大きな組織の大きな枠組みでの支援ではなく、草の根レベルのボトムアップが実現できる事業をあげようと思いました。

(吉野)

コロナ禍において多くの人が運動不足という問題を抱えていると思うのですが、kelluna.の商品の需要は同時に高まっているのでしょうか。

(田中)

そうですね、緊急事態宣言後の出控えの時期に売り上げが大きく上がり、「宅トレ」が流行っているのを感じました。YouTubeでもたくさんのトレーニング動画があり需要が高まっているのと、コロナ禍で衣食住への考え方のプロセスが変わり我々のようなエシカルな商品を見てくれる方が増えたのも一つの要因として考えられます。

(魚住)

2030年に向けてどんなビジョンを描いていますか。

(前川)

シンプルにより多くの人が笑顔になっている社会がいいなと思っています。kelluna.はスリランカの女性の雇用の活性化と日本の女性のセルフラブ促進をコンセプトとしているので、極論2030年も同社が同じコンセプトであることはまだその分野に課題を残していることであると言えます。ですので、2030年には今のコンセプトが必要ない社会が理想です。その時々の社会問題に対応できるアパレルブランドになれればと思っています。

3.クロージング・トーク

(吉野)

魚住さん、今日のゲストの前川さんのお話を聞いていかがでしたか。

(魚住)

「セルフラブ」という日本社会で少し欠けてしまっている考え方と社会課題を解決するという掛け算で出来上がったコンセプトの素晴らしい事業だなと感じました。

(吉野)

新しいコンセプトのもと一貫性を持ったビジネスだと感じました。自己肯定、あるがままの自分を受け入れることの大切さに改めて気づけました。

注:放送内容の完全な書き起こしではなく、必要に応じて要約や加筆・修正を行っています。また、ゲストの敬称は省略させていただいています。


「SDGsティーチャー」は、TOKYOFMで毎週日曜の朝7:00から放送されているラジオ番組です。今回のゲストのようにジェンダー平等やエシカル消費を実現し社会課題を解決するための活動を行っている団体や企業からゲストをお招きし、そのきっかけや今後の目標をお聞きします。

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https://audee.jp/program/show/51837