魚住:2030年に向けてどんなビジョンを描いていますか。

前川:シンプルに言ってしまうと、より多くの人が笑顔になっている社会がいいなと思っています。kelluna.はスリランカにおける女性の雇用と、日本の社会と女性のセルフラブ促進をコンセプトとしているので、2030年もkelluna.が全く同じ形で存在していると、まだ女性の雇用が進んでいないとか、セルフラブが浸透していない、ということになってしまいます。

ですので、2030年にはkelluna.の今のコンセプトが必要ない社会が理想かなと思っています。ただ、kelluna.自体はずっと続けていきたいと思っていますので、社会問題はその時々でいろいろと変わっていくと思いますが、なにか形を変えて自分の向き合える問題に向き合って社会問題解決箱のようなアパレルブランドになっていきたいなって思っています。

吉野:もし特に女性のリスナーの方へのメッセージなどあればお願いします。

前川:24時間ずっと自分を肯定したり、愛してあげることっていうのはすごく難しいと思うんですね。セルフラブを発信している私も落ち込むことも自分を否定してしまうことも人間ですので、もちろんあります。でも、そういった中で一日10分とか短い時間でも自分を大事にしてあげる時間を取り入れることで、自分を大切にしていくっていうマインドセットが習慣化されていくと思っていますので、意識して短い時間でも自分を大事にする時間を毎日の生活に取り込んで行って欲しいなって思っています。

私がやっているのは、自分を過度に褒める、ということをしています。例えば、朝10分早く起きただけでは誰かが褒めてくれるっていうことはないと思うんですけれども、それを自分で朝から「今日10分も早く起きれて本当にエライ。さすが私!」というのを頭の中で言ってあげる。「さすが私!」というフレーズを私は結構頭の中でリピートすることが多くて、今トライアスロンに向けてトレーニングをしていて中々ハードなんですけれども、それを機のよりも一分長くできたりとか、サボりたかったけどがんばってやったみたいな日は、「さすが私!」ということを自分に言い聞かせてあげます。「私なんて」というよりも「さすが私」というフレーズで自分で自分を褒めてあげることが大事かなって思います。

魚住:「さすが私!」を一言でも良いのでそこから始めてみましょう。「サステナフォーカス」今回は、フィットネスウェアブランド「ケルナ」の代表 前川裕奈さんにお話を伺いました。前川さん、ありがとうございました。

前川:ありがとうございました。


注:本記事は放送内容の完全な書き起こしではなく、必要に応じて要約や加筆・修正を行っています。また、敬称は省略させていただいています。

「SDGsティーチャー」は、TOKYOFMで2021年10月まで放送されたラジオ番組です。
同番組では、サステナビリティを実現し社会課題を解決するための活動を行っている団体 や企業からゲストをお招きし、そのきっかけや今後の目標についてお聞きしました。

AuDeeのラジオアプリからも、過去の放送をご視聴いただけます。
https://audee.jp/voice/show/33229

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