魚住:2030年に向けてダイオーズとしては今後どのようにSDGsを実践していかれますか?

大久保:ダイオーズは事業所を中心としたお客様に定期訪問という形でビジネスモデルを展開してまいりまして、リサイクル・リユース・リデュースということを積み重ねてまいりました。創業して52年になりますが一貫して結果的にサステナビリティという経営をずっとやらせて頂いてまいりました。現在は、高い能力を持った主婦の方の活用、経験豊富なシニアの方の活用に積極的に取り組んでおります。環境衛生の事業においては、マット・モップのリユースだけじゃなくて洗濯する工場の水のリサイクル・リユースによって水資源の有効活用をしています。最近はコロナの影響で除菌加工をしたマット・モップや空間除菌機のナノシードが非常にヒットして、ダイオーズの成長に大きく貢献しました。飲料事業においては、備蓄水が求められておりましてピュアウォーターということで世界で一番安心・安全な水を長期間お使い頂けるというビジネスを積み上げています。それから公益財団のダイオーズ記念財団ということを行っておりまして、同財団を通じて国内外の学生を対象に奨学金の給付をやらせて頂いています。これから国籍に関係なく世界中の方々に日本で勉強して頂く機会を与えるということで、持続可能な教育システムのためにお役に立ちたいなと思っております。

吉野:加えて経営のコツみたいなことも教えて頂けますか。

大久保:経営のコツは一歩一歩ですね。最初はお米屋さんから始まって、延長線上でお客様が困っている重たいものを配達する、コーヒーのビジネスを始めるということで、一歩一歩積み上げていくことが一番大事じゃないかなと思っていますね。結果的には52年間赤字を出さずに東証一部上場企業までさせて頂いたことでありがたいと思っています。これもSDGsの考え方を結果的には取り入れたからだと思います。

魚住:最後にリスナーの方々に一言メッセージをお願いします。

大久保:私どもダイオーズでは「ダイオーズの利潤はお客様のために、社会のために、そして、私たちのために活かします」ということを経営理念にしています。これからもサステナビリティの考え方を社員の皆さんと共に取りんで、結果的には社会のために貢献できるような企業を創っていきたいなと思っております。

吉野・魚住:本日はありがとうございました。

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