魚住:具体的に一人ひとりができることはどのようなことでしょう?

吉野:まずはできることから始めるということです。エコバッグやエシカル消費から始めて、環境負荷の低い作り方をしてできた商品を選んで購入したり、企業の統合報告書を見たり、というように身近にできることから始めていく。そこから、個人や企業が持っている強みを活かしていく。魚住さんであれば素晴らしい声とアナウンサーとしてのご経験などを活かして発声のトレーニングなどもされていますが、それは魚住さんだからこそできることですよね。そのように一人ひとりが持っている強みが必ずありますので、それを活かしたビジネスやSDGsの取組を広げていくと良いと思います。

魚住:自分が今やっていることに何かをプラスするとかで良いのでしょうか?

吉野:はい、まず身近にすぐにできることから始め、次に自分の強みを活かしてできることをしていく、という二つのことから始めていくと良いと思います。

魚住:私の強みが何か分からないというような人もいるかもしれません。

吉野:精神論みたいな話になってしまいますが、生まれてきている時点で選ばれた存在ですから、一人ひとりが必ず強みを持っています。もし分からないと感じる場合は、気づいていないだけです。一番良くないのは「自分なんて」とか「自分一人がやっても変わらない」と思うことです。今燃えている状態なので、コップ一杯の水でも良いので火に水をかける。コップが大きい人も小さい人も自分のコップを使って消しに行くということが求められていると思います。

魚住:小さな一歩かもしれないけれども、何かをするときにちょっと一手間かけて考えて行動することですね。

吉野:あまり考えすぎて行動できなくなるよりは、まずやってみることです。やり始めると勢いもついてきて、これだったら私はもっとこんなことできそうとかいろいろとアイディアが出てくると思います。皆さんのいる「今、ここ」で皆さんのアクションが必要とされています。まず目の前の小さな一歩を踏み出してみて下さい。


注:本記事は放送内容の完全な書き起こしではなく、必要に応じて要約や加筆・修正を行っています。また、敬称は省略させていただいています。

「SDGsティーチャー」は、TOKYOFMで2021年10月まで放送されたラジオ番組です。
AuDeeやRadikoのようなラジオアプリからも、過去の放送をご視聴いただけます。
https://park.gsj.mobi/program/show/51837

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