ゲスト:株式会社ダイオーズ代表取締役社長 大久保真一さん
パーソナリティ:弊社代表パートナー 吉野 賢哉 / フリーアナウンサー 魚住りえ
1.オープニング・トーク
魚住:日本では毎年8月1日が水の日となっていまして、今日から一週間が水の週間だそうです。SDGs の17の目標においても「安全な水とトイレを世界中に」という項目が6番目に挙げられていますね。
吉野:そうですね。日常生活においても、世界では約9億人が汚れた水しか飲むことができず、約25億人が衛生的なトイレを利用することができないと言われています。 日本は島国ですから、他の国から地続きで川が流れてくることはありませんが、他の国々では、国際河川という形で川がいろいろな国にまたがることがあります。その場合、当然争いの種になります。日本でも歴史の本などには昔は田んぼの水を巡って村同士が争った、というようなことが書いてありますが、世界では今でもそうした状況があるわけです。人間にとって水は必要不可欠なものですが、そうした貴重な水が日本では水道からいつも手に入るということがいかに恵まれているか、世界にはそうでない人もいるということなどに想いを巡らせる絶好の一日と言えます。
魚住:水の一滴から世界の紛争に至るまで思いを巡らせる一日でもよいということですね。
吉野:はい、SDGsで大事なことは想像力。目の前のものがどれぐらい世界に影響を及ぼしているか、ということを想像できるかどうかが大事です。例えば、歯を磨くときに水を止めて節水することで、その分浄水場の浄化力が高まったり、水の循環が軽減されたり、使用電力が減ったりする。想像力を働かせながら一杯のお水をありがたく頂く、ということが実はSDGsにつながっていくのです。
2.サステナフォーカス
魚住:本日のゲストは、株式会社ダイオーズ代表取締役社長 大久保 真一さんです。
大久保さんは、家業のお米屋さんの配達と御用聞きという特色を活かし、今から50年以上前の1969年に配達スーパーとしてダイオーズを立ち上げました。1970年代に入ってからは日本で初めてオフィスコーヒーサービス事業を立ち上げ、ウォーターサービス、ティーサービス、クリーンケアサービス、オフィス清掃サービスなど事業所向けサービスに特化し、現在では東証一部上場上場企業として20万件以上の事業所にサービスを届けられています。
吉野:日本初のオフィス向けコーヒーサービスを手掛けられたということですが、こうしたサービスを始められたきっかけは?
大久保:私は米屋の長男として生まれ、お米屋さんをどうやって大きくするかということで、米屋の機能を活かしてお客さんが運ぶのに困るような重いものを配達する配達スーパーを立ち上げました。その時、事業の一環としてダスキンを始めたのですが、当時ダスキンの販売会社が約2,000社ありましたけれども、その中で一番になりました。そういう中でたくさんの優秀な社員が入ってくれて、そういう方々に夢を与えるためにも、今度はフランチャイズの本部になるような仕事をしよう、と考えました。その時にたまたま業務用のお客さんをたくさん持っていたので、そこに活かせるビジネスということで、このビジネスに取り組んだんです。