魚住:私たちが個人として出来ることはどんなことでしょうか?企業のチェックでしょうか?

吉野:はい、多くの企業が統合報告書という形でSDGsに関してどのような形で取り組んでいるかを公表していますので、まずはそれに目を通すということができるかと思います。また、企業にお勤めの場合は、自社のバリューチェーン全体で労働負荷や環境負荷がどれぐらい発生しているかをまず見てみる、ということもできるかと思います。まずは自分のできるところからやっていくと良いと思います。また、働きがいというのはあくまで主観の話です。

魚住:お一人おひとり違いますからね。

吉野:はい、ワークエンゲージメントとも言い換えられますが、それに必要な要素として、活力、熱意、没頭があると言われています。ですので、今の仕事において、活力・熱意を感じているか、没頭しているか、と自分に問いかけてみるのも良いかもしれません。

魚住:まず自分がやりがいを感じているかですね。それとワークライフバランスはとても大事ですね。お一人おひとりがこれを考えて頂きたい気がします。

吉野:そうですね。仕事だけが人生ではないですからね。

魚住:もちろんです。

吉野:魚住さんの考える働きがい、働く幸せはどんなことでしょうか?

魚住:はい、私は会社員ではなく自分で起業してやっていますけれども、やはりお客様に「ありがとう」と言ってもらえることが何よりのモチベーションになっています。幸せはお取引先の方から「ありがとう」と言ってもらえることですね。感謝の言葉を言って欲しいというよりは、そういう気持ちを持ってもらえるようなクオリティを保って質の高いものを提供できるように働く、ということが私の働き甲斐でしょうか。

吉野:言葉だけではなく、実際に価値を提供して、それに対して心から出てくる「ありがとう」が欲しいということですね。


注:本記事は放送内容の完全な書き起こしではなく、必要に応じて要約や加筆・修正を行っています。また、敬称は省略させていただいています。

「SDGsティーチャー」は、TOKYOFMで2021年10月まで放送されたラジオ番組です。
AuDeeやRadikoのようなラジオアプリからも、過去の放送をご視聴いただけます。
https://audee.jp/voice/show/35464

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