特に日本人は謙虚で真面目な人が多いから、いや自分一人がやったってそんな恥ずかしいから良いですって言っちゃうんですけれども、そうじゃないんですよ。一人ひとりの変化の積み重ねでしか社会と世の中と国っていうのは変わらないので、僕もミドリムシは本当に最初は小さな取り組みだったんですけれども、いろんな人が助けてくれるようになりましたから、一歩踏み出すことがどれだけ価値があって素晴らしい偉大なことか、SDGsというのはもうこれに尽きると思うんですよ。

吉野:どんなに小さくても行動することが大事、というのは本当に仰る通りSDGsの本質を突いていると思います。出雲さんは今後2030年に向けて、どんなビジョンを描いていますか?

出雲:2030年にやらなければいけないのはCO2を46%削減です。国際公約として日本が世界に約束した訳です。約束したんですけれども、これを実現するためには、今皆さんが毎日ガソリンスタンド行っていますよね。その時にバイオ燃料が46%入っていないとCO2削減が達成できないんですよ。

今皆さんの周りにあるバイオ燃料というのは多くても5%しか混ざってないんですね。ですから5%よりももっと多くの量を混ぜられるバイオ燃料を開発しないといけない。それを私共がいまそれを開発していて、今テスト的に使って頂いているんですけれども、テストじゃダメなんですよ。皆様がご旅行や出張で飛行機に乗るときに、「あ、今日はユーグレナで飛行機飛んでいるんだ、CO2削減か」と、ミドリムシを当たり前にしないとCO2削減も国際公約も達成ができません。

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