ゲスト: 株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充さん
パーソナリティ:弊社代表パートナー 吉野 賢哉 / フリーアナウンサー 魚住りえ

サステナフォーカス

SDGsに取り組んでいる企業のトップやSDGsのキーパーソンにお話を伺うサステナフォーカス、今回のゲストは、 株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充さんです。

ユーグレナは、藻の一種であるミドリムシ(学名:ユーグレナ)を活用し、食品や化粧品の販売、バイオ燃料の研究等を行っているバイオテクノロジー企業です。出雲さんは東京大学農学部卒業後、2005 年に株式会社ユーグレナを創業、世界初の微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に成功。 これまで、経済フォーラム(ダボス会議)ヤンググローバルリーダーや第一回日本ベンチャー大賞 「内閣総理大臣賞」を受賞されるなど、その取り組みが世界各地で高く評価されています。

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吉野:まずは、社名でもある「ユーグレナ」について、改めて教えてください。

出雲:はい、ありがとうございます。私はラジオでユーグレナの説明をするのが一番楽しいんですよ。なぜならこれを聞いてくださっている皆さんの頭の中にいるミドリムシと本当のミドリムシが大体違うからなんです。

いまミドリムシと聞いて皆さん何を思い浮かべていらっしゃるかというと、ほとんどの人がミドリムシのこの「ムシ」という音に引っ張られて、芋虫とか青虫とか毛虫とかそういう昆虫がいま頭の中にいると思うんですが、それじゃないんですよ!

今日私はそれを皆さんに知ってほしくて来ているんですけれども、まずミドリムシの正体は、これは海藻です。水草です。ワカメ、昆布、ひじき、もずく、海苔、などと同じで小っちゃい海藻です。

魚住:といことは、植物?

出雲:植物なんです!水草、海藻の仲間なので0.1㎜の非常に小さいワカメです。0.1㎜ですので、皆さんの髪の毛よりも小さいので肉眼では見えません。この小さいワカメがなんと動くんですね。

魚住:自分の意志で動くということですか?

出雲:そうなんです。動物のように動くワカメ、これがミドリムシです。動物のように動き回り、植物と同じように光合成をすることができる、という動物と植物のいいとこどりをした最高のハイブリッドカーみたいなスーパー微生物なんですね。

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